石橋を叩かない。

2020.07.21 Tuesday
Text by drop around

パソコン仕事をしていたら、後ろにある娘の部屋の入り口付近から、突然、釘を打つ音がした。娘が自分のリュックをかけるところを、部屋の入り口の柱に決めたらしい。わりと目立つところに。迷わずに。
一瞬、えっ?となったけど、迷わずにできるっていいなあと思った。

以前にも、山の家にまだトイレがなくて、だったら外用の簡易トイレを作ろうとなって、娘と二人で勢いで作り始めた。最初はかなり時間がかかりそうだし難しそうだなと思っていたんだけど、手を動かすうちにアイデアも出てきて、形は適当だけど思っていた以上に早くものができた。二人で自分たちすごくない?と褒め合った。
娘曰く、「これは第1号だから。第10号くらいになったらもっと良くなる」と。確かに。

自分の場合はどうしても考えすぎてしまい手がパッと動かない。

まずは手を動かす。そこからどうするか考える。
ブルートゥースのスピーカーをどこにぶら下げるか迷ってそのままになっていたのを、娘を見習って、作業場の真ん中の壁に適当に釘を打ってぶら下げてみた。
なるべく石橋を叩かずに橋を渡れるようになりたい。

この記事をシェアする
drop around
洞爺3年目。小さなデザイン屋を営んでいます。つくるはたらく がテーマのM&Wは移転のため冬眠。トーヤで青い山 を開拓中。
WEBinstagram

新着記事